最近、左肩を回したり上に伸ばしたりすると痛むという方が増えています。肩を回すための筋肉と靭帯、骨の構造はかなり複雑で、肩甲骨と上腕の筋肉とをつなぐ三つの靭帯で構成されています。これをローテーターカフと言います。腕を回したり上に伸ばしたりすると痛む場合、筋肉の衰えや硬直などによりローテーターカフの動きが制限されていることが多いようです。
最近、多い左肩の痛みの原因の一つとして、スマホの操作があります。スマホ操作は人によってはかなり長時間行うことも多いですが、この際、スマホを保持する左腕と腕を支持する肩甲骨、それをつなぐローテーターカフが疲労、硬直していきます。これが毎日のように積み重なりますと、左肩が上がらない、回らないといった症状があらわれます。このような場合、少しスマホ操作を控えた方がよいでしょう。
また、痛みを感じる肩を直接動かす運動は控え、腕や背中、腰部、臀部のストレッチを入念に行っていただくと痛みが改善しやすくなります。