top of page
検索
執筆者の写真picodeme

9月の薬膳・漢方

9月になりました。秋とは名ばかりで、暑い日も続きます。

夏野菜もまだまだ盛りです。

今月は、前回の体質チェックで確認した体質にあった夏野菜をご紹介します。


<水毒・陽熱>

おすすめ野菜:きゅうり・なす・とうがんなど

水の代謝の悪い水毒体質と、熱のこもりやすい陽熱体質には、どちらも体内の水分代謝が体質改善のカギです。水分たっぷりの夏野菜は、水分代謝の改善や夏バテ解消に最適です。水分が失われないよう、きゅうりは生で、なすは蒸して、とうがんはスープなどでどうぞ。


<気滞・お血>

おすすめ野菜:大葉・みょうが・とうもろこし

気の滞る気滞体質、血液の滞るお血体質。どちらも、流れの悪さでたまった汚れを輩出するデトックス効果の高い野菜を取り入れましょう。特に、みょうがは血行を改善して発汗を促す作用があります。また、とうもろこしの食物繊維セルロースには排便促進、解毒作用があり、血液をサラサラにするリノール酸も多く含まれています。


<気虚>

おすすめ野菜:ピーマン・パプリカ・かぼちゃ

体を活動させるエネルギーである気が不足しているのが気虚体質。エネルギーをプラスする食材を積極的にとりましょう。ピーマン・パプリカの豊富なミネラルとビタミンは、免疫力アップに。胃の働きを助けて体を温めるかぼちゃは、疲労回復に。どちらも抗酸化作用の高いベータカロテンが豊富です。


<血虚>

おすすめ野菜:えだまめ・白ごま・黒ごま

体に栄養を運ぶ血が不足している血虚体質。肌荒れや不眠などに陥りやすいです。

大豆が熟す前に収穫するえだまめには、野菜と豆の栄養素を併せ持ってます。タンパク質と食物繊維、ビタミンCが豊富で、血行促進とパワーを補います。黒ごまには、抗酸化作用の高いポリフェノールと血行を促進するセサミンとビタミンE。白ごまには、リノール酸やオレイン酸、そして肌を潤す油分が豊富です。


<陰虚>

おすすめ野菜:トマト・白ごま・黒ごま

体を潤す陰の気が足りない、陰虚体質。水分不足で血液もドロドロになりがちで、秋の乾燥にも要注意です。体を冷やしのどの渇きを止める作用があるトマトで夏バテ防止を。胃や肝臓の働きを助け、消化促進、解毒作用、美肌作りにも。抗酸化作用の高い黒ごま・白ごまもおすすめです。


<陽虚>

体を温める陽の気が足りない陽虚体質。夏野菜を取る場合は、体を冷やす生食を避け、火を通す調理をしたものを。残念ながら、夏野菜には陽の気を増やす効果は期待できませんが、豊富なビタミンやベータカロテンは体調を整えるのに必要です。夏のパワーアップには、タウリンの豊富なタコやエビがおすすめです。野菜とタコ・エビを一緒に取れるアクアパッツァなどでどうぞ。


<まとめ>

それぞれの体質に特に効果的な食材をおすすめしましたが、どの食材もどの体質にとっても必要な栄養素を備えています。他の体質のおすすめ食材も参考にしていただき、バランスの良い食事を心がけてください。


閲覧数:40回0件のコメント

最新記事

すべて表示

秋の食材(11月)

今年の夏は酷暑続きで、いまでも疲れを引きずっている人もいるかと思います。 疲れを年越しさせないように、今月の内に本来の調子に戻したいものです。 秋の味覚は、疲労回復や免疫力アップに効果のあるものが多いです。 手軽に栄養補給できるフルーツがお勧めです。...

秋の食材(10月)

朝夕、かなり涼しくなっておりますが、体調管理は万全でしょうか。 夏の暑さのバテも現れている頃と思います。 引き続き気を補う食材で、冬への備えをしていきましょう。 秋から冬にかけての気を補う食材は、里芋や長芋、自然薯、大和芋です。...

秋の食材(9月)

台風の影響で酷暑が和らいできましたが、気候の変化に対応するのも大変です。 体調を崩さないよう、睡眠と栄養はしっかりと取りましょう。 米不足になっている地域もあるようですが、9月は新米の出回る時期です。 新米の収穫後は、安定供給も回復すると見られています。...

Comments


bottom of page